大川広域消防本部 東消防署
皆さん、今日は早朝からですね、徒歩とかで、避難訓練お疲れ様でした。
こちらのブースなんですけど、大体20分か25分くらいかけてですね、震災対応ということで、負傷者の救出であるとか、あと毛布を使った搬送の仕方ですね。
あとは救急のほうで、三角巾を使った添え木の使い方とか、湿布であるとか、固定ですね。こういったことを説明していきたいと思います。

私、東消防署から参りました、中塚と言います。救助隊の森下隊員、救急の山下隊長、救助隊の桑島隊員、この4人で説明させていただきます。



様々なジャッキ
そしたらもう早速なんですけど、やっていきます。
これ見てもらったら人形…人間と思ってください。
震災とかが起きまして、太腿の部分に柱もしくは梁、重量物が乗っているという感じで見立ててます。
あるもので救出するということなんですけど、これ梁とか乗ってたらとてもじゃないけど、重たくて持ち上げるのもできないので、今、ジャッキが入ってます。

昔は車にジャッキとか載せてたと思うんですけど、最近はあまり乗ってないみたいなんですけど、このジャッキですとだいたい600キロぐらい、650キロ上げれるような表示になっています。

もう一つが油圧ジャッキといって、これは救急車、消防車のジャッキ。以前使ってたやつ、これが 1.6トン。 こちらの方が強いですね。
今日、持ってきてはないんですけど、フロアジャッキっていう、車の下に設置して、こういった感じでジャッキやるんですけど、そちらの方が、より重量物を上げることができます。安定性もいいと思います。
こちらのジャッキですと、やっぱり設置する部分がしっかり耐えられなかったら安定が悪いので、もし設置するときに下が不安定な状態ですと下をしっかり均してもらって置いてもらうという形です。
ジャッキの使用方法
ジャッキを使用する上で一番重要なんですけど、危険なところにはやはり入っていかないようにしてください。まずは自分の身の安全を確保した上で取り付けるということが第一前提になります。
重量物の上にさらに乗っている場合は除けれるものは除けてもらってジャッキを設置してもらって上げてもらう。
ジャッキを設置してくるくると回していったら上がります。上がった分だけ、他の物で隙間を埋めて上がった分だけ差し込んで上げる。
こちらの方で持つと。これは当て木って、私どもが救助現場とか、そういった現場で使う道具なんですけど、こういったものはないと思いますので、他のもので代用して柱を切るとか、コンクリートブロックで代用とか、あるもので代用してもらったらいいです。

こういったものがないのであれば、上がった時に救出してもらう。患者さんを引っ張り出してもらいます。あるのであれば、やはりここに持たせた状態でジャッキが倒れたらね。これがまた挟まれてしまうので、挟まれてしまって。上がった分だけふり替えるという形で使用するのがベストだと思います。
バールのようなもの
ジャッキがない場合で、今日はバールというものを持ってきてます。
私どものものは特殊なバールなんで長さが長いバール、こういったものはないと思います。ホームセンターとかで大体1メートルぐらいのやつは売ってます。これちょっと長いから売ってないと思うんですけど。
テコの原理で上げてもらう、上がった分だけ差し込んでもらうっていう形になります。
これが、てこの原理が使えますので、こちらの部分が支点になります。当たっているのが作用点。ここが力点。
支点から作用点までが30センチ、支点から力点までが150cmとしましたら、30cmと150なんで5倍ですよね。そしたら5分の1の力で持ち上げることができるわけです。100kgのものですと20kgの力で上げることができるという形になります。
バールを差し込むときに、これがコンクリートとかブロックとかですとしっかりバールの先を上げてやらんかったら流れたりしたらまた落ちてしまうので、しっかり入れてやるっていうのが大事なんです。
これが一応、救助のやり方になります。
道具はないと思いますので、バールぐらいやったら有るかなと。ホームセンターとかで買えると思いますので、なるべく少しずつでも備えてもらったらと思います。
搬送のやり方
また続きまして、死傷者が出た場合の搬送のやり方をやっていきます。
一人で搬送
倒れているとします。一人で搬送しなければならない状況になっています。
起こしてやる。脇の下から手を突っ込んでやって、腕を肘の部分。手首付近、これを持ってやる。抱えてお尻を上げて後ろ方向に搬送する。これ緊急退避的な感じですね。
危険な場所にいる場合、緊急的に持ち上げて引っ張り出すという形になります。
毛布がある場合
毛布がある場合ですね。毛布がある場合、包んででやる。足は出ても大丈夫。足は出てもいいんですけど、頭部分はしっかりしっかり敷いてください。頭を上げて後ろ向けに搬送。これ、毛布がある場合ですね。これは震災に関わらず、自宅で急病人が出て動けない救急隊を待つんですけど、その時に毛布をこれで搬送することもできます。
二人で搬送
二人法なんですけど、二人で互いに肩を組んでもらう。腕も持ってもらう。ここに私、患者・負傷者役です。で、こういった形で乗ってもらう。これ割と楽に搬送することができます。
もう一つ。こっちの方がちょっとえらいんですけど、先ほど一人法でやったように、起こしてやる。脇から、後ろからこうしてもらって、握る。足は抱える。足の方から搬送してください。こういった形になります。こっちの方がちょっとしんどい。
基本的に足から搬送っていう形になるんですけど、足から搬送した方が患者さんの心理的な感じで、頭から搬送してもらうより、足から搬送する方が心理的な感じで、安心する形になります。
担架の作り方
あとは、毛布と竹竿がある場合、簡易的な担架の作り方を説明します。






今、毛布のここの重なり部分、この部分が大事なので、この部分はなるべく多めに重ねてやる。この部分が少なければ、毛布が滑って患者さんが落ちる場合がありますので、今、毛布を横に設置しています。これを縦にしたら、ここの重なる部分がなくなりますので、横にするほうがいいと思います。
もしくは、もしくはなんだけど、毛布が二枚あるのであれば、毛布をもう一枚横にこれを重ねて置き、そしたら、頭も守れるし足も守れる。一枚でしたら、乗ってみますと頭は乗れますけど、足の方は落ちるような感じですね。
竹竿なんて、ないですよね。無いので、備えるのであれば、何もない常時の時から、竹を切れるのであれば、竹を二本ぐらい。
竹竿がない場合
竹竿がない場合、先ほど質問もありますけど、物干し竿はどうですかって言われたんですけど、 物干し竿はちょっと弱いと思いますので、それでしたら毛布だけで搬送する方がいいかなと思います。毛布だけで搬送するんでしたら、ちょっと二人で搬送するのはきつい。
患者さん寝てもらって、三人いれば毛布ぐるぐる巻いてもらって持ち手を作ってもらいます。足側をもう一人持ってもらう。足側から搬送します。
これも短い距離でしたら搬送できるんですけど、やはり長い距離になりますと、持っているのがやっぱりしんどくなるんで、持ち手がいるのであれば何人かでやる、もしくは交代してあげる、ということが大事かなと思います。
そしたら、救出の方と搬送の方これで終わります。
三角巾の使い方と止血の方法
続きまして、三角巾の使い方と止血の方法を説明したいと思います。
そしたら引き続きで、三角巾の使い方と、あとはですね、ご家庭にある新聞であるとか雑誌とか段ボールなんかがあったら、固定した時に痛みを軽くしてあげるための固定法と、あとちょっと止血、出血についてのお話を少ししたいと思います。
そしたらですね、早速なんですけども、三角巾。皆さんご家庭にお持ちの方っておられます?
なかなか無いですよね。最近、防災グッズとかに入ってるかもしれないんですけども。特にこの三角巾、これじゃなくてはいかんっていうのではないんで。もし、ご家庭とかになかったら、風呂敷とかあるかと思います。
そういったものでも十分代用できますんで、まずどういうふうに三角形に持っていくかっていうのをご説明したいと思います。
この三角巾、どういった目的で使うかいうたら、さっき言った骨折とかの固定とか、その他、ガーゼ当てて傷口を巻いたりとか、するようになるかと思います。
ですから、なるべく地べたでこういった形を作るんじゃなくて、ちょっと浮かしてあげた状態で形を作る。
そういった方法を覚えていただければと思いますのでちょっとご説明します。

まずですね、三角巾開封して、こういった形で入ってます。この三角巾を持つとこ。まず最初持つとこをこういうふうに鷲掴みみたいにするんじゃなくてこういう風にですね、袋状。こういった形でちょっと手を入れてあげて、

まず手前に折り返します。
手前に折り返したら、右手だと右手を奥にすらしてあげます。このままひっくり返すんですね。
ひっくり返してあげて、もう一回これをします。ひっくり返すと。もう一つ折り返してあげて、だいたい、このくらいですね。

手のひらぐらいの大きさになったら使いやすいです。
こういった状態で固定していきますので、このくらいの太さだったらええよと覚えておいてください。
実際に慌てるような部分ですね。どなんしよったかな、とかってなったら、とにかくですね、グルグルでも構いません。
要は、手のひらぐらいになったら使いやすいんで、ぐるぐるぐるーでも構いませんので、覚えていただけたらと思います。
そちらこの三角巾ぐるぐるってこのくらいの大きさにした時に使いやすいっていう、先ほど言ってたんですけども。
骨折した時、段ボールとか新聞とかを固定するやり方をしていきます。
今、前腕、ここが骨折したと、仮に想定していきます。

ここを固定するときには、ここだけ固定してしもうて、痛みがなくなるか言ったら、ちょっとなくならんです。
手首とか肘の関節、上肢の関節ですね。これも一緒に止めてあげることで痛みの軽減になりますので、こういった感じで、手首から肘まで覆えるような新聞とかダンボールを使って固定していきます。
ちょっと長さは足らんのですけど、実際はもっと長いイメージでおってくださいね。
骨折症状がなかなかピーンとならんので、こういった状態で骨折しとったら、こういった状態に当て木を合わせて固定してあげてください。

今ここ、前腕の所、止めたんと、あと肘の方も止めれますのでね。こんな感じで、骨折しとるとこの上と下の関節を一緒に止めてあげてください。
これでしっかり固定したとして、あとはですね、これがまだ動くんで、こうしてもう一つ余裕があるようだったら、よく目にするかと思うんですけど。釣った状態にしてあげて、こっちをまた縛って動かないようにしてあげる。こういう状態で避難をするとか、そういった形で対応していただけたらと思います。
出血についての話
そしたら、次にですね、出血についてのお話を簡単にしたいと思うんですけども。人間の体の中っていうのは約8%血液が入っていると言われています。ですから、60キロぐらいの人だったら4,800gぐらいですね。その中の血液が突然20%ぐらいなくなってしまいますと、いわゆるショック状態とかそういったことが疑われまして、命に危険があるって言われてますね。ですから、出血を、まず止めてあげんといかん、というのを覚えておいてください。
止血するときに、まずどういった止血をするかと言いますと、いろんな止血って聞いたことあるかと思うんですけども、まずは直接圧迫止血法、とにかく直接圧迫止血法をまずしてください。どういったことをするかと言いますと、傷口があったら、傷口を覆えるぐらいの大きさのガーゼ、できたら清潔なんがいいんですけど。なかなかご家庭にガーゼとか清潔なのが無かったら、タオルで構いませんので、清潔なタオルでしっかり押さえてあげる。とにかく強い力で押さえてください。

救急車とか呼んどったら、救急車が来るまで止まっとるかな? とかいうんじゃなくて、常にずーっと押さえておってください。
もしですね。押さえとったところが血が滲むようだったら、次に新しいやつを上から上から重ねてください。
またここもにじんできたら・・・
注意点がありまして、この押さえたガーゼ、ここがボタボタボタボタ血を吸いすぎてもボタボタボタボタ落ちるようだったら、止血効果がないんで、その時だけ新しいやつに交換してください
ですけど、基本はもう上から上からね。でも、あまりにも滴り落ちるようだったら変えて、新しいやつに、というふうに覚えていただけたらと思います。
あと、僕らもちょっと現場とか行った時に見る光景と言いますか。細いビニール紐なんかで縛る。これは神経血管損傷するので、これは避けていただいて、とにかく出血があったら圧迫していきます。と言うのを、覚えていただけたらと思います。
それではちょっと簡単ではあったんですけど、以上で終わりたいと思います。
質問
当てたところを別の布で縛るんはいかんのですか?
ずっと握っとるんは大変やから。そうですね。その場合は先ほどやった10cm、手のひらぐらいのもので、ちょっと強めに縛ってあげる。ずっと押さえとったのがあれなんだったら、あんまり細い紐ではしばらんほうが・・。
他に何か質問ありますか?
食事しよる時に地震が起きて、口の中に食べ物が入っていた時に、その時はどうやって出させてやったらいいんですか?
もし喉詰めた方がおられたら咳を出せるようだったら、咳を促してあげてください。

咳を促すと一緒に、肩甲骨と肩甲骨の間を後ろから叩くんですよ。背中から、ぽんぽんと。そうですね。そういった感じで、ここを叩いてあげてください。下から上に。それと、できるだけ咳を促してあげてください。
とにかくね、食べるもん取っといてあげんと。
それがどうしてもできんので、呼吸ができない、意識もなくなった。心肺停止になったんちゃうかって言ったら、今度心肺蘇生法に移っていくっていう話です。

ちょっと話逸れるんですけど、背中叩くほかに、腹部突き上げ法というのがありますね。鳩尾に拳を当ててあげて、ここから上にギュッと引き上げて、ちょっと難しくなるんですけど。まず覚えていただくのは、とにかく咳を出させてあげる、その場におったらすぐ背中を叩いてあげるというふうに覚えていただけたらと思います。
食事中にもしそういうことが起きたら大変ですもんね
可能性はないことはないですよね。他に何かありますか。そしたら無いようであればこれで終わらせてもらいますので。隣の方へグッズがありますので、隣の方へ移動してください。
ありがとうございました。
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